【初夏〜秋】リクガメ室内飼育のケージセッティング完全ガイド
リクガメを室内で飼育している方にとって、初夏から秋にかけての温度管理や紫外線対策は非常に重要です。梅雨の湿気、真夏の高温、そして残暑まで、気候の変化が激しいこの時期は、ケージ内の環境を細かく調整する必要があります。
今回は、我が家で実践している「木製ケージを使った温度勾配のある環境づくり」をベースに、夏から秋にかけての快適なリクガメ飼育環境の整え方を詳しくご紹介します。
木製ケージでの基本構成と温度勾配
我が家では木製ケージを使用しており、ケージ内に温度勾配を設けることで、リクガメが自身で快適な場所を選んで移動できるようにしています。これにより、リクガメが暑すぎる場所を避けたり、寒いときには暖かいゾーンに移動したりと、自己調整が可能な環境が実現します。
具体的には、ケージ内の一部にヒュドラヒート(40W)を設置し、反対側には温度が下がるエリアを確保。昼夜の気温差や日々の天候に対応できるよう工夫しています。
夏季の保温と冷却のバランス
夏は外気温が高く、ケージ内が高温になりやすいため、保温しすぎない工夫が必要です。ヒュドラヒートは32度で電源オフの設定で使用し、熱がこもらないように注意しています。また、クーラーを使う場合でも直接冷風が当たらないよう配慮することが重要です。
冬季はこたつヒーターを利用してケージ全体を温めますが、夏はヒュドラヒートに切り替えて必要最低限の保温にとどめています。
紫外線ライトの使い方と工夫
リクガメにとって紫外線は通年で必要ですが、夏場の照射は熱とのバランスが重要です。保温兼用の紫外線電球は冬季のみ使用し、夏場は高温を避けるため撤去しています。その代わりに、紫外線専用ライトを一定時間照射するようにしています。
また、ケージ内にはシェルターを設置しており、リクガメが紫外線を避けて影に入ることも可能です。日陰を確保することで、日向ぼっこと休息を自分で選べる環境が整います。
湿度管理と床材の選び方
梅雨時期や残暑は湿度が高くなりがちですが、湿度の上がりすぎ・下がりすぎはどちらも避けたいところです。床材には針葉樹ペレットを使用しており、通気性と吸湿性に優れ、臭いもこもりにくい点が魅力です。
ペレットは湿度によって表面の質感が変わるため、日々の状態をチェックしながら、必要に応じて軽く霧吹きをすることもあります。
我が家のケージレイアウト例
- 木製ケージ(通気窓あり)
- 片側にヒュドラヒート(40W)+UVライト
- 中央に水入れと食事スペース
- 反対側に湿度が保たれるシェルター
- 床材は全面針葉樹ペレットを敷設
このレイアウトは、我が家で飼育しているケヅメリクガメ・ヒョウモンリクガメ・ギリシャリクガメにも共通して対応できています。特に体格や性格に合わせて、シェルターのサイズや水容器の形状を調整するのがポイントです。
暑さによるトラブルの予防とチェックリスト
夏場は特に熱中症に注意が必要です。以下のような症状が見られた場合は、すぐに対策を取りましょう。
- 食欲がなくなる
- いつもより動きが鈍い
- 甲羅の色が赤黒く変色してきた
- 浅い呼吸が目立つ
毎朝・毎晩の温度チェックを習慣にし、照明や保温器具のON/OFF管理を徹底することが大切です。
我が家ではタイマーとサーモスタットで管理しています。
まとめ|リクガメが選べる環境が一番
夏から秋の室内飼育では、飼育者が温度や湿度を完全にコントロールするよりも、リクガメ自身が快適な場所を選べるケージ設計が理想です。
今回紹介した木製ケージでの温度勾配、シェルターの配置、紫外線ライトの使い方などを参考に、ぜひ快適な飼育環境を整えてあげてください。
愛亀たちの元気な姿を見るためにも、季節ごとの見直しと工夫を忘れずに!
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